[コメント] ガンバとカワウソの冒険(1991/日)
正編のスケールダウンであり、ここにおいてガンバの仲間たちは『七人の侍』ですらない。絵柄的にも浮いているカワウソと野犬には、押しつけの同情を強いられるばかりで、その説教臭さは鼻持ちならない。せめて仲間たちのキャラクターが壊されていないことをもって、プラス1点。
そもそも、カワウソが味方であり、野犬が敵だというのもまた人間の都合のいい理屈と裏表でしかないし、人間に対してのストレートな批判が出てくるのもまた、正編スタッフなら考えもしはしない無粋なストーリーテリングだ。ネズミたちは人間の上前を掠め取り、利用できる便利な生き物と達観していたのではなかったか。もう一気にしらけてしまった。これではノロイのような心底恐るべき敵など望みようが無い。
しかし、ネズミたちが変わらないでいてくれたことには素直に拍手を贈りたい。そしてカモメのキマグレは印象に残るいいキャラだったことは特筆に価する。
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