発掘されたホワイトドールが「ガンダム」なのも、バンダイやサンライズが商標をとっており、それが商売になるから。もし『イデオン』や『ザブングル』がもっと売れていたらそれらが発掘されただろうし（もはや1機体が文明を破壊する力を有している時点で『ガンダム』はどうなのか、ウッディ大尉よ）、権利があったのだったら、マジンガーZや鉄人が埋もれていたかもしれないなんでもアリの論理。商業主義に突っ走る企業と、とにかく攻め進むギンガナム。

映画に戻ると、地球の生活しか知らなかった「地球人」たちの宇宙での適応ぶりのはしょり方は、ちょっと戴けない。なんせ複葉機に乗っていた人たちよ？？

菅野よう子の奏でるゆったりとした音楽も秀逸なだけに、やはりこれを「ガンダム」という看板でしか興行できない現実に、好調と見られているアニメ業界の現実を 突きつけられる思いです。