[コメント] 殿さま弥次喜多(1960/日)
えらく熱心に殿様に額づく町衆たちのコンサバ描写から、1960年の東映ファンは封建社会を待望していたのかと思わされる。なぜ貫地谷しほりが焼き芋の屋台曳いているのだろうとよく見たら丘さとみだった。悪老中の薄田研二は菅官房長官に激似。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画は軽快でいい。♪表の行列なんじゃいな とダークダックスは紀州の殿様を歌い、西洋音楽を多用。ギャグはフォローなく次の件に移るという呼吸がコメディを盛り上げており、アクションはバストとアップ多用の軽いパン連発の細かな編集。ふたりの殿様を家来と敵方武士が追い、蕎麦屋の出前の林立、普請中の家の崩壊、女湯、獅子舞と実に賑やか。特ダネ狙う瓦版屋の対決というネタは面白い。しかし「提灯記事はお断りだよ」の美空ひばりは好まず、赤鼻の大河内伝次郎はイマイチ軽くない。田中春男の名古屋弁はキュートでいい。観ているうちは退屈しない三部作の最終作。
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