[コメント] リロ&スティッチ(2002/米)
アカデミーが『千神』に決まってから観たので、どうしても引き合いに出してしまうことをお許し願いたい。 どうにも馴染めそうになかったでぶでぶキャラクターも慣れてしまうから不思議。特にジャンバって何だか吾妻ひでおのマンガに出てきそうなキャラですな。でもキャラづくりはそれなりに頑張ったつもりなんだろうが、いかんせんどれも子どもが一発でインプット出来るような強烈なインパクトがない。だってウチの子ども達見終わってからハナシがでないもん。カオナシはずっと憶えてて、キャラグッズほしがってた。アバンタイトル、SWやSTでおなじみの「連邦宇宙評議会(?)」シーンって本当に米国人大好きなんですな。日本人が時代劇のお白州のシーンをなんの疑問もなく受け入れているのと同じ感覚?ワシら民主主義じゃけんのう!ってなもんですか? のどかで、アロハなスピリッツにあふれ、南国の花が咲き乱れるハワイに、邪悪なバーサーカー生物が紛れ込むというプロットは、ギャップを楽しむにはよいアイデアだと思う。どうしてハワイなのかという説明もちゃんとあるしね。
ハリウッド映画の得意技、ちょっとした楽しいエピソードを音楽にのせてカットバックでつなぎ、時間の経過を表現する手法ってとても好きです。なぜかこういうところで泣けてしまうワタシ。
全体通して、かなり通俗的な笑いとディテイルが散見され、安心して観ることが出来た。反面、作家性は意図的に押さえ込まれているように感じる。個人的にそれは決して嫌いじゃないけれど、映画としての”風格”にはやっぱり『千神』に負けてると思う。「ファミリー向けまんが映画」の域を出ていない。オスカー逃したのもむべなるかな。
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