コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 水爆と深海の怪物(1955/米)

ああ言うねばねばしたものが画面一杯に出てくるのが恐怖の対象となるのは、なんとなく納得。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 『原子怪獣現わる』(1953)に続くハリーハウゼンによるモデルアニメーション作品。テーマおよび物語はまさに『原子怪獣現わる』そのまんま(つまりは『ゴジラ』(1954)と同じと言うこと)なのだが、出てくるモンスターがタコというのが特徴。タコというのは英語でdevil fishと呼ばれる位だから、欧米人には生理的嫌悪を及ぼす存在らしく、多くのパニック映画で用いられているが(東宝の『フランケンシュタインの怪物 サンダ対ガイラ』(1966)の海外ヴァージョンではラストに大ダコが現れてるのもその配慮か?)、やはりタコと言えば、これに尽きる。

 モデルアニメーションで動くタコは予算の都合で6本脚になってしまったそうだが、それを感じさせないダイナミックな動きは特撮ファンには感涙もの。ゴールデンゲート・ブリッジに巻き付くあの脚の描写を見よ!二本脚怪獣には到底見られない複雑な動きを見事に演出してくれていた。

 ストーリー展開はまあベタベタっぽいし(ロマンスを絡めて危機で絆が強まるってのはアメリカらしい)、タコの最後がちょっとあっけない感じも受けるが、力一杯“頑張ってますよ”って主張が演出面で見られるので、それでOKって感じ。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)kawa[*] uyo[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。