[コメント] 転校生(1982/日)
なぜかしら郷愁を誘う尾道の風景。そして何とも言えず切ないラスト…。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「さよなら,私」「さよなら,オレ」というラストは,一歩間違うとかなりクサいはずなのだが,観るたびについホロリとさせられてしまう。これは,2人が入れ替わってからずっと苦労してゴタゴタを繰り返し,お互いに複雑な思いを抱き続けてきたことが伏線となって活きているからこそだと思う。このシーン,映画のラストであると同時に,幼なじみの2人の生活の終わりでもあるのだから余計にジーンと来る。
ただ,何回も観ていると途中のゴタゴタがだんだん鬱陶しくなってくる。特に,入れ替わって内面は一美になっている一夫(尾美としのり)の演技がやけに女々しく,(映画の冒頭を観る限り)快活で豪快でさえある一美(小林聡美)の内面が彼の中に入ったようにはぜんぜん見えないのだ。これがすごく不自然なのだが,中盤のゴタゴタがラストに生きてくると思えば,許せる範囲かもしれない。
それにしても,主演の二人が本当に良かった(今の小林聡美の変わり様には唖然とさせられるが…)。
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