[コメント] ピーター・パン2 ネバーランドの秘密(2002/米=カナダ=豪)
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かつてディズニーが放った『ピーター・パン』(1953)の約50年ぶりの正統な続編で、ウェンディの娘ジェーンが主人公となるお話。 子供用のアニメーションは昔から変わりないように見えて、意外に時代の波を受けて様変わりしている。主人公の性格をねじ曲げるのもひとつの流れで、本作は夢をなくしたジェーンがピーター・パンとの交流を続ける内にどんどん子供らしい人間性を取り戻す話となっている。
それで果たしてそれが成功したのかどうか。と言われると、先ずはっきり言えることは、思い切り外したと言うこと。観ていて全然面白くない。それ以前に物語そのものが完全に破綻してた。大々的に「ネバー・ランドの秘密」と題してるのに、その秘密というのが実は全然明かされてない。秘密って、要するにティンカーがどれだけ大事か。と言うそれだけのことだったし。言ってしまえば、『ピーター・パン』を冒涜した作品。
しかし、これは原作の冒涜だよ。妖精は儚いからこそ妖精たり得る。原作のラストで、ピーター・パンはティンカーのことを完全に忘れていたシーンがあったが、それが永遠の子供たるピーターの特性だったはず。それを全く逆にしてしまうとは。はあ。
それにキャラクターに魅力が全然感じられない。特にジェーンはどう見ても感情移入出来る存在じゃないし。かつてウェンディは常識人だったから、子供のピーターとの違和感を強調出来ていたはずなんだが、主人公のジェーン自身が常識外れじゃ、違和感がなくなってしまうよ。
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