[コメント] ジョゼと虎と魚たち(2003/日)
「帰れと言われて帰る男なんて最低や」
今回のこ映画が純文学の世界を見事に表現していることころが魅力的だった。犬童一心監督は見事に田辺聖子の世界を表現していたと思う。
こういう世界が実態としてあるかどうかはともかく、主人公の学生(妻夫木聡)が大阪で標準語を使っているところも面白い。彼は九州人である。それが大阪で標準語を話す。
そして、映画の中心はバリバリの関西弁ワールド。大阪の下町のなんともいえぬ近所付き合いと、遠慮のないつっこみが心地よい。
そして何よりジョゼ(池脇千鶴)の熱演が素晴らしい。少しトーンを落とした関西弁を駆使して、最高の演技を見せてくれた。
幼い頃から世間と接することを途絶えた障害者としてはあまりにも綺麗すぎる。
生きるということの厳しさと、それでも強く生きようとする一人の若き女性について、嫌味なく演出されていて楽しかった。
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