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[コメント] ベアーズ・キス(2002/独=スウェーデン=露=スペイン=仏=伊)

この映画のときで既に20歳にはなっていたはずのレベッカ・リリエベリが演じる14歳の少女。その清楚さに、逆にいかがわしさを感じました。
ユリノキマリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







清楚という表現も当たらないでしょうか。どちらかというと、洗練されていない粗削りな未完成の魅力というべきか(少女について事細かに描写すると、ロリコン男になった気分です)。

大づかみに知っていたあらすじがよさそうだったし、予告編から感じ取れる雰囲気も好みでした、が。

だからって、やっぱり実際見てみないと、おもしろいかどうかはわからないなあというのが率直な感想です。

ここ何年かはやっている「あらすじで読む文学」みたいな本がありますが、あれを読んだ後「本編」をきちんと読む人って、どのくらいいるのでしょうか。映画は予告編が「よさそう」だと、大抵本編も見ようと思うけれど、「やっぱり予告編じゃ本当のおもしろさはわからないな」という感想を本編鑑賞後に言っても、その解釈は二通りあります。

と、曖昧に無責任にけなしたところで、この映画の好きなところはというと、

おがくず?にまみれていた、子熊時代のミーシャの愛らしさには、凡百の動物映画には出せない「萌え〜」を覚えました。

ミーシャが人間に姿を変えるようになってから、悲恋しか想像できなかったので、金がなくてガソリンを盗み、無茶を言ってシベリアまで行ってしまったローラの行く末が、「ミーシャ森に帰した後、自分はどうすんのさ」と、こすっからいツッコミをしていた私には(いえ多分、結構多くの人にとって)この上なく美しいハッピーエンドに映りました。

また、サーカスが素材の映画特有の美とグロのバランスは、好ましいものでした。

(評価:★3)

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