漫画の主人公にするには、ちょっと魅力がない人かも。まあ、頭が切れてるのか、理路整然としてるのか、そうじゃなきゃ映画は撮れないって事か、ともかく友子（この場合の友子は原作者の藤野美奈子さんを指します）の場合と比較するに、考えられないぐらいパニックになってないのよ。

原作と同じテンション、もしくは超えるぐらいに持っていきたいなら、いちいち話が完結しないで、いろんな横道にそれた思考を映像に差し込んで、最終的に力技でこのエンディングに持っていかせるべきであろう。まあ、最初から、「すごいモノ」を作ろうなんて思ってないかもしれないが（やっつけ仕事って感じだよな）。監督の思考が友子くんのパニックを整理しちゃったから、魅力が100分の１ぐらいになってるのだよ。ともさかさんも魅力ないし＜余談です

オレが予想するに、この監督は今回のこの脚本を読んだ時、友子のキャラを把握しきれなかったと見える。あぁ、脚本が言い足りなかっただけかもしれん。つまり、脚本にある友子のセリフと行動が、友子の思考の１００％としか見えてない。原作を読んで思うに、この友子くんの場合、思う所が多すぎる子なのだ。そのセリフ、その行動に出る前に、色んな思いが頭の中を交錯して常にパニックになってるみたいなコなわけだよ。だから理路整然としてないセリフと、他人から見れば唐突に突拍子もない行動にでる人なのだ。漫画の１コマ１コマの間にも色んな妄想があって次のコマへ進んでいるってのを理解すれば、はるかに面白いコが生まれたであろう＜にしても、それ（思考）をベラベラ喋らせるのはセンス無しの塊だな監督。

本人（藤野さん）の出演で気が緩んだか？見ろ。本人のあの能天気な楽しみかたを。アレが友子だ。きっと、あの芸者を演技するにあたって、映画２本分ぐらいの妄想が頭の中を交錯してたと思うぞ。見た目はフツーだが。