[コメント] サラリーマン忠臣蔵(1960/日)
時代は変わっても、そこにあるのはやはり人間のペーソス。だからこそ、こういう映画が必要なんです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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忠臣蔵を現代に置き換えるとのことで、どう料理してくれるのかと思っていた。実はパロディ色が多くなるんだろうと思っていたのだが、物語自体はかなり硬質。
意外にも設定もしっかりしていて、なるほど。と思わされる。時代が変わっても同じ日本だけに設定はかなり共通するものがあるようだ。幕府を巨大コンツェルンに、会社と銀行の結びつきや融資の問題なども絡め、社長と言ってもままならない大会社の事情なども垣間見える。定番のサラリーマン映画と言っても、脚本や設定を決してないがしろにはしてない。
特に本作の場合、一般社員ではなく、社長やそれを取り巻く様々な会社や銀行がモティーフとなっていて、どんなに上に上り詰めても、やっぱり様々な制約を受けていて、この辺にもペーソスが加えられている。それも又、良きかな。
それに又、出てくるキャラがみんな生き生きしてる。二代目社長で、部下思いの優しさを持つ浅野は、その優しさが仇となり、事故とも自殺とも見られる死に方をし、その死に追いやった東野英次郎演じる吉良は、むしろそれを「してやったり」と喜ぶ憎々しげな役を好演してる。
本作は正・続篇があり、本来の主人公である森繁演じる大石の出番はそう多くないのだが、最後の辞表を叩きつけるシーンはやっぱりカタルシスを感じるね…私も前にやったことあるんだよなあ(笑)
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