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[コメント] 二代目はクリスチャン(1985/日)

セーラー服をシスター服に替えて…角川もツボをつくのお…え?そう言う作品じゃないって?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 角川春樹事務所創立10周年記念作品として製作された大作で、わざわざ劇作家のつかこうへいを脚本に起用し、なかなか派手に仕上がった作品。

 志保美悦子と言うと、実は子供の頃とてもあこがれた女優だった。だって『キカイダー01』に登場したビジンダー役で、アクションがとても格好良かったから。実は最も早く名前を覚えた女優でもある。

 で、作品だが、脚本家がつかこうへいってこともあってか、笑いの要素は持ち、皮肉も効いているものの、ものすごく重い内容で、当時は観ていて辛すぎた作品だった。とにかく嫌な作品としてしか覚えてない(内容が『セーラー服と機関銃』(1981)そのまんまじゃないかと思っていたのもある)。

 今になってこの作品を再評価してみると、意外に構成はしっかりしていたことに気付かされた。任侠映画で大切なのは、最後のカタルシスに至る過程でどれほどタメが作られるか、そしてそれをいかに飽きさせないかと言う点にあると思うが、それはかなりしっかり作られていたし(少なくとも『セーラー服と機関銃』と較べてみると、こっちの方が遙かに質的には上だった)、最後のカタルシスはとてもすっきりしたものとなってる。

 まあ、つか流の皮肉が効きすぎてて嫌みに思えた部分はかなりあるものの、少なくとも再評価に足る作品なんじゃないか?と最近では思ってる(観直してないから評価は低いままだけど)。

(評価:★2)

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