[コメント] ブラウン・バニー(2003/米=日)
自分しかきれいに撮ってないのう。
前作「バッファロー66」ではクリスティーナリッチのエロチックな存在感があったからこそ、ギャロのどうしようもなくダサいナルシシズムが一昔前の渋谷系のへなちょこポップスのような味わいに転化されていた。
が、今回のクロエセヴィニーはくたびれた年増女のような描き方しかされていない(それさえもギャロの夢オチの中の話という徹底ぶり)。何人か出てくる女優たちも、もうちょっときれいな写し方があるだろうというぐらいに冷遇されていて、きれいに写されているのはギャロだけ。とことんギャロのギャロによるギャロのためのナル映画になっちゃってる。
こうなるとこの人のへなちょこぶりはそのまんまただのへなちょこでしかなくなるわけで、そんなものを延々と見せられても、ちょっとこれはしょうがないやという気分になっちまうのだなあ。
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