[コメント] ブラウン・バニー(2003/米=日)
妙にコワイ。スリリングな映画。ギャロと行く、アメリカ横断センチメンタルジャーニー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なっさけない男の見本=この映画のギャロ。 でも「この感覚を世界で一番共感できるのは、日本人男性かも?」とも思いながら観賞。 そこそこ人に(母親に?)愛される事には馴れているのに、(外側の世界の女を)愛する事に不慣れな不器用な男。
悔いても悔やみ切れない過去。 触れそうで、もう届かない、自分には触れる事が出来ない(許されない?)「愛」 物事は明確に見えず、常に曇った汚れたガラス越しに見る風景のように、ピントも合わず、ただ流れて行くだけ。 理由も判らず、ただ悲しみに包まれたままで移動する。
多分、バイクに乗る、その一瞬だけ、自分の人生に痛みを忘れる事が出来るのだろう。 なんとも悲しい。死の気配を漂わせたままで、旅は続く。 こんな生活を続けていると、死人とも普通に会話できるようになれる(つまりデイジーの家族を訪ねるシーンもそうでしょ?<茶色いウサギが妙に長寿)って理屈(?)には激しく納得させられた。 主人公自身が「半死体」みたいな存在だものね。
見る前に予想していたより、ずーっと「普通に映画」 ただ悲しく、告白的ではあるが(「一体、前の彼女と何があったんだ!?」的ゴシップ興味も含めて)恋に破れた男が、こんな映画を作るってのは、子供っぽくもあるが、ごくごく自然。
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