[コメント] キングダム(1994/デンマーク=仏=独=スウェーデン)
霊の存在も面白いが、破綻なく機能してるように見えるシステムの裏でうごめく「人間的なもの」の炙り出し方が見事。トリアー監督の面目躍如な人物描写とカメラワーク。そして後半シュールな笑いに突入!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ハンドカメラが「シャイニング」だったり、キャラの扱いが「ツインピークス」だったり、霊の扱いは「シックス・センス」的だったり。でもそれがことごとくカッコイイ。
「ツインピークス」が流行ったときに番外編的に紹介されていたが見逃していた。偶然WOWOWでやっていたのを見たのだが、面白くて第1章、第2章と続けて魅入ってしまった。
粒子の粗いセピアに退色させた色調と手持ちカメラの映像。「ドッグヴィル」と共通点あるね。それぞれに秘密抱えたようなクセのあるキャラが勢ぞろい。なるほど「ツインピークス」にも通じるかんじ。
語りべ的なダウン症カップルの使い方などあざとい感もあるが、とにかく展開が面白くて惹き付けられます。シリーズもののほんの2話分だけだけど、雰囲気だけでも十分楽しめた。時代を感じさせる主題歌だけは困ってしまうが本編は2004年に見ても全然オッケー。
<追記>これ、劇場版では270分超える長尺だったんですね。上の感想はWOWOWの1,2話分。次の3,4話でぶっ飛びました。トリアー大暴走。恐怖と笑いがゴチャ混ぜ。シュール通り越して大笑いです。特にヘルマーのキャラがK点を超えております。カルテ丸めて飲もうとしたりヒトサマのチ○ポ覗き込んだり素晴らしいです。恐怖と笑いは背中合わせなんですね。5点に変更します。
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