[コメント] 博奕打ち外伝(1972/日)
中でも、こゝでの松方は、顔に傷があり、脚も引きずっている、という癖のある敵役を見事に演じている。本作前半の最も良い場面は、若山と松方の座敷に呼ばれた浜木綿子に、松方が横恋慕し、迫られた浜が、笑いながら裏の池に飛び込むカットだろう。本作でこゝだけが高速度撮影、しかも遠くに引いたロングショットなのだ。
さて、中盤以降は主要登場人物がどんどん退場していく展開で、終盤の加速度的な盛り上げ方は、矢張り大したものだ。ラストの鶴田の殴り込みは、思いの外あっけなく終わるのだが、迫力は満点であり、なので、簡潔さが強調された、良いエンディングと感じられるのである。
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