最後の最後になって意外性どころか､肩透かしに終わってしまう映画｡

別の作品に後から主演女優を監督が惨殺するシーンを付け加えたことで､演じている女優が本当に殺されたと思わせるような展開で公開当時に話題になったらしいが､ラストを実際に見ると非常にチープな映像でラストで登場する女優がそれまで出ていた女優と明らかに別人だし､ストーリーの整合性も取れていない｡せめてラストに登場する女優ぐらいはそれまで出演していた女優と同じ人に演じさせて欲しかった｡もしくは似ている人を使って欲しかった｡

ラストまでのストーリーも何を描きたいのかわからず､最後まで方向性がつかめなかった｡正直､ラストまでの繋ぎだとしても､あまりにも冗長で退屈な展開で90分ぐらいにせずとも70分ぐらいでもよかったのではないのかという感じ｡

総評としてはラストの展開が命の作品で､見事にコケただけでなく､ストーリー的にも映像的にも整合性が取れていないので､その時点で映画としての評価に値しない作品｡