[コメント] 決闘般若坂(1943/日)
伊藤大輔版「武蔵」はつまるところ武蔵と宍戸梅軒との闘いの物語なのだ。それは1971年の『真剣勝負』(伊藤大輔脚本、内田吐夢監督)でも焼き直されている。特に梅軒と風車(かざぐるま)のイメージの共通性が面白い。
本作は原作と違い、金剛院の決闘で死んだ男の兄が宍戸梅軒という設定になっている。前作では月形龍之介扮する宍戸梅軒はワンシーンしか出てこなかったが本作ではファーストカットが月形梅軒だ。続く山で祈祷をする山伏〜冬山〜お通と城太郎〜馬上の武蔵と馬子、という冒頭のモンタージュは美しい。
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