[コメント] 廃墟の群盗(1948/米)
茂みからグレゴリー・ペック、リチャード・ウィドマーク、ジョン・ラッセル、ハリー・モーガンらが現れる冒頭。この後、空間(土地勘)−山や砂漠−を示す、遠雷の聞こえるシーンが西部劇としてはとても奇異なルックだ。この時点で既に一筋縄ではいかない西部劇だということを思い知らされる。
砂漠のシーン(このシーンのメイクアップが凄い)を過ぎたあたりからメインプロットである「金塊と女をめぐる争い」がウィリアム・A・ウェルマンらしい格調高い演出で描かれるが、ヒロインのアン・バクスターがいまいち色気がない。まあ逆にこれがリアルだとも云える。ペックのキャラクタリゼーションの中途半端さや素っ頓狂なエピローグにも違和感があり、とても傑作とは云い難いが、本作も事面白さということで云えば第一級の西部劇。ウィドマークのクールな悪党ぶりと若きジョン・ラッセルの目立つ扱いが嬉しい。
#銀行の客でハンク・ウォーデンが登場。
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