[コメント] 男の闘い(1970/米)
穴の底からなんとか這い上がろうとする男たち。 穴の向こうに広がる世界は自由への出口か?はたまた新たな絶望への入り口か?
警察のスパイであるリチャード・ハリスも、彼が潜入する過激テロ組織のショーン・コネリー達と同様に、自分の置かれている現状から何とか這い上がろうとしている男なのである。
こういう移民達の過激組織が、マフィアなどの基盤になっていったのであろうか?19世紀後半の過酷な炭鉱労働の描写も含め、大変に興味深かった。
スコットランド出身のS・コネリーがアイルランド系移民のリーダーを演じ、ラグビーの試合でウェールズ系移民をボコボコにシバいている所が面白い。生粋のアイルランド人であるR・ハリスは勿論ハマり役。
のどかで牧歌的な美しい旋律のテーマ曲も、この作品世界にしっくり合っている。 マーティン・リットらしい地味で渋い内容だが、主役2人の火花飛び散る演技合戦が堪能できる佳作だ。 この邦題のセンスもいい。
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