[コメント] 月蒼くして(1953/米)
劇中「プロのバージン」と揶揄されるマギー・マクナマラのキャラクターは確かにオジサンを惑わせる「清純さ」と「危うさ」を合わせ持った魅力に溢れている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかしこの映画、惑わされるオジサンを演じるデビッド・ニーヴンの面白さに尽きる。もう圧倒的。殆どウィリアム・ホールデンのアパートだけで展開される室内劇なのだが、人物の出入りの演出の巧みさと縦横無尽なカメラポジションで切り取られた構図の面白さで全く飽きさせない。難点をあげるなら、三角関係・四角関係のキーになるべきニーヴンの娘役ドーン・アダムスに見せ場が無いところか。もう少しこの人物を膨らませて話に絡ませていれば...と考えてしまうのは無い物ねだりか。
#マクナマラとホールデンをアパートまで運ぶタクシーの運転手はグレゴリー・ラトフだ。またラストのエンパイア・ステートビルでハーディ・クリューガーがカメオ出演している。クリューガーがホールデンの役をやった独語版があるはずで、独語版のラストではホールデンとマクナマラがカメオ出演しているとのこと。見てみたい!
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