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[コメント] 奇傑ゾロ(1920/米)

元祖スーパーマンであり仮面ライダーやウルトラマンらの大先輩であるゾロが縦横無尽に走る!ジャッキーまたはジーンケリー級の運動神経で飛ぶ!坂妻も認めた高速流の太刀裁き!サイレントを打ち砕く我等の叫び声!
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







[真似る]

昔宝塚に憧れでも持っていたのかと思わせるかのような、老若男女問わずの声の持ち主で、それを導いた活弁士澤登翠さんの解説描写力と台詞の改変は見事過ぎて、澤登さんにまずは一票。

で、ドン・ディエゴがゾロという設定は、スーパーマンがクラーク・ケントであるという設定として後世に受け継がれていった。だが、スーパーマンは今現在リアルタイムに蔓延るユニラテラリズムの先遣隊だったけど、ゾロはその逆を行く人物である。

スーパーマンのように、真似るところを一歩間違えてはとんでもない方向に向かう危険性を伴いがちだけど、ウルトラマンやジャッキーチェンその他大勢がそれを補い、ゾロを苦しめることなく真似てくれている。「正義を真似る」ことの重要性は永遠の今日的問題なので、これからも延々と続くであろうゾロ魂の右肩上がりの成長が楽しみ。

[まとめ]

今となっては“超”が付くほどのお決まりのパターンだけど、『奇傑ゾロ』に存在するテーマは普遍妥当性であり、これから何世紀後に見ても薄れることのないパワーがギンギンに感じられるサイレント映画であったし、トンデモナイ化け物映画に出会った気分に誘ってくれた。

完成した年代を加味し、映画史における資料的価値にリスペクトしているわけではなく、これだけの内容を伴いリスクを背負いながらもエンターテイメント性を損なわずに、サイレントで表現しきった事実が存在するので、一見過大評価の様に感じるかもしれないが、事実である。ついでに言うならば、私の中の二つあるサイコロは「面白い」と「面白い」のゾロ目である。

2003/1/16

(評価:★4)

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