[コメント] 敵は本能寺にあり(1960/日)
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親の七光り田村高廣が信長って時点でNHK大河の緒形直人と張るほどにふざけているのに、アラカンが家康だの、ブサイクな中村万之助が森蘭丸だの、本当にどうしもない配役だ。八代目幸四郎御大の白塗り光秀も馬鹿馬鹿しくてみてらんない。
それでも森美樹が演じた光秀の甥・左馬助や水島道太郎演じる家老の斉藤庫之助利三は絶品だったし、岸恵子の細川ガラシャも許せる範囲、マキノ一派の河津清三郎も明らかに無茶な秀吉役を大河内伝次郎風の酔漢演技で見事演じ切っていた。
ウム・・・配役については・・・許そう。
次。
河津の秀吉が波多野両氏と和睦するシーン。なんですかアリャ。敵将同士が道端で談合。そしてその場で人質交換。歴史考証無視もここまでくると少年漫画以下である。本当に池波正太郎が書いたんだろうかこんなシーン。
というか家康のポジション自体、変だ。信長がなんであんなに家康にコビを売らねばならんのだ。それになんであんな老けてんの。
ああ、でもコレきっと、御婦人や少年向けにわざとやってるんだろうな、とっても松竹的イヤラシサが全開ですね。
・・・目を瞑ろう。
次。
大曾根辰夫(当時、辰保)、アンタ、一体なんなんだ。何、この陳腐な演出。波多野氏処刑シーンの血糊やら、田村信長が舞う「げてんのうちにくらぶれば〜」やら、秀吉+光秀の独白シーンに於ける暗転やら、ラストの女三人の合成アップやら、あんまり酷すぎて失笑&アタマが痛くなり思わずスクリーンにメンチきってしまったよ。それに、岸恵子のガラシャは何処へ行った!
「イヤ、俺は早撮りの監督だから」なんて言い訳は、ここじゃ全然通じねぇぞ、コラ。このヘタクソ。このアホ。この無知蒙昧。
客を馬鹿にするのも、そして戦国ファンを愚弄するのもいい加減にしやがれ。
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