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[コメント] ニューオーリンズ・トライアル(2003/米)

法廷版「ボウリング・フォー・コロンバイン」と思いきや問題提起は棚上げされて、プロの仕事師たちの駆け引きエンタテインメントに。ジーン・ハックマン好きなのでおまけで4点です。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







さすがジョン・グリシャムというか、かなりおもしろかった。

陪審員のチョイスで判決の行方が決まってしまうというアメリカの裁判制度を抉り、銃社会への警鐘もあるものの、かなりエンターテインメントに比重がかかっていて、仕事師どうしの力の入った駆け引きでグイグイ見せる。

個人的にはジーン・ハックマンに釘付け。役柄的には「アンダー・サスピション」、「ザ・プロフェッショナル」と感触が似ていて、悪役ではあるが頭がキレてプライドもユーモアもあるキャラが魅力的。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」を法廷ドラマにしたようなストーリーだが、最後の丸く収まるところはいただけない。銃器メーカーが牛耳っている現実の重さを棚上げしちゃってるかんじ。

加えて二人(彼と彼女ですよ)の過去を掘り下げなかったのも、サスペンスを盛り上げるストーリー上の制約があるとはいえもったいないかんじ。まぁ、この映画はそっちに力点置かれてないからいいんだろうけど。

関係ないけど、ついこの前見た「コンフィデンス」と同様にケイマン諸島の銀行に送金するシーンが。役者も、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ、ルイス・ガスマンと3人もダブってる。

今回もホフマンはワリ食ったなぁ。最後でいいシーンがあったけど、手練手管の野郎たちの中で正義感だけで通しちゃうのは厳しさに欠けるキャラだった。

久しぶりにクリフ・カーティス見た。相変わらずいろんなキャラに化けるけど、今回は見せ場不足。

iMac とiPod見てミニが早く欲しくなったッス。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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