[コメント] ボーン・イエスタデイ(1950/米)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このような演技は見たことが無い。ふざけているのか大真面目なのかさっぱり判らない。しかしやっぱりキューカーにかかるとこんな意味不明のキャラクターもとても愛しく感じられてしまう。また、ファッショな暴君キャラを演じるブロデリック・クロフォードも見事だ。
殆どのシーンはホテルのスィート・ルームを舞台としているのだが、各部屋や通路をドアと窓を使って肌理細かに見せるキューカーの演出は素晴らしい。特にクライマックスで広間と寝室の窓を使った縦構図の演出には唸らされた。
お話と台詞は政治臭が強く、特にジュディ・ホリデイを教育するジャーナリスト役のウィリアム・ホールデンが民主主義の権化のようなアメリカアメリカした人物でなんとも鼻白むのが難点。ブロデリック・クロフォードの曖昧な突き放しで終わるエンディングなんかは私の好みなのだが。
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