[コメント] 秋菊の物語(1992/中国=香港)
臨月間近の秋菊が、凍結した坂道を自転車で下るリスクを背負ってまで追求したのは何故?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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旦那が「もういい!」と言っているのに(それによって夫婦仲までこじれてるのに)、しかも臨月間近なのに、お金もないのに、誰も取り合ってくれないのに、村長の家族も親切だし・・・
今までコン・リーが演じて来たような“我の強い女”ならまだしも、秋菊はヒステリーで行動するような女には見えない。だからこそ、あそこまで事件に固執する様が、なんだか見ているこちらには“不思議”でしかたなかった。
村長の口から直接、謝罪を聞くまで引き下がらない信念は素晴らしいと思うが、自分が正義だと思っていた事が見事に仇になって帰ってくるという、なんともブラックな話。正義風吹かせるのもいいが、あんな小さな村で生きていくのに一番大切なのは協調。協調も大事だけど、それに屈して意見を出さないのもいかん・・・そこんとこ難しいが、秋菊にとって今一番大切なのはお腹の子供。あんな凍結した坂道を自転車で下ったり、都会に出て人に騙されたり、安いからとトラックの荷台に乗ったり・・・(←怖いっつうの!)
どう考えても、この話で一番被害を受けたのは“妹子”だろう(笑)
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