[コメント] サヨナラ(1957/米)
ヘンテコで笑える場面も多々あるが、実によく作られている。美術装置と撮影は第一級だ。ナンシー梅木は「オスカー納得」という演技のレベルではないが、とても可愛いことは確か。思わず目が潤んでしまう場面がいくつかある。またラストが爽やかで後味がいい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ヘンテコな日本という部分を上げるとすると、まずリカルド・モンタルバンが中村さんという歌舞伎役者で女形(おやま)まで演じさせらている。これには参った。この役は日本人俳優を使って欲しかった。或いはマーロン・ブランドが伊勢の夫婦岩を見るシーンが2回(最初は高美以子と2回目はジェームズ・ガーナーと)あるが、しかし2回目は人物のバックに京都嵐山の渡月橋のような橋も映っている(多分、これは渡月橋だと思う)。カッティングで夫婦岩が川の中にあることになってしまっている。またレッド・バトンズとナンシー梅木の家の前の小さな川(とても綺麗な水とは思えない川)で友禅流しをしているのにも驚かされる。
しかしこのような勘違いシーンを赦せるのは随所に良い場面があるからで、例えば、4人で文楽の「心中天の網島」を見るシーンだとか、蚊帳の中で死んでいるバトンズと梅木をブランドが発見するシーンだとか。この後の高美以子が窓の竹細工ごしに「サヨナラ...」と呟くカットなんかも撮影は絶品だと思う。
#ブランドとジェームズ・ガーナーが日本人に襲われるシーンで汐路章が出ていたと思う。
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