[コメント] ココナッツ(1929/米)
ギャグは傑作級。と云ってもマルクス兄弟にしては平均レヴェルに過ぎないのだが、平均でも傑作なのがマルクス兄弟なのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画デビュー作にして既に兄弟の芸は存分に発揮されている。映画的なスペクタクルという点では『我輩はカモである』やMGM期の作品に遠く及ばないが、ダンスシーンにおける垂直の俯瞰ショットなど、映画ならではの見せ方もなされていないわけではない。
白眉となるのはやはり隣り合った二部屋を同時に収めた画面で繰り広げられるドアーのギャグだろうか。「ばかばかしい」という言葉すらもったいないような突き抜けたナンセンス。マルクス兄弟やバスター・キートンにあってチャップリンにないものとは、まさにこれだろう(もちろんギャグに意味やメッセージを込めようとするチャップリンの姿勢だってすばらしいですし、それはチャップリンの天才なくしてはできないことでもあるでしょう)。
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