[コメント] ボディ・バンク(1996/米)
医療の究極の目的は何か、と問われると一瞬ひるむ、そのひるみを衝く作品。
医者としての職業上の倫理と、それ以前の人としての倫理。人の命を預かる職業だけに、両者の衝突は重大な結果を招く。常識という、曖昧模糊とした、それでも判断の基準にせざるを得ないもの。善意と悪意の単純な二色に色分けできぬ、現代社会の複雑な状況を丁寧に解きほぐし、巧みなエンターテイメントとして再構築した、骨太社会派ドラマの傑作であった。
おおいに期待して観に行って欲しい。
85/100(01/11/17記)
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