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[コメント] ビッグ・バッド・ママ(1974/米)

大傑作。『俺たちに明日はない』などとは比較にならない。まずスタンダードサイズであることに驚くのだが、ロジャー・コーマン製作の低予算映画はこのサイズが多いのかしら。スティーヴ・カーヴァーはこのサイズに相応しい「奥行き」のあるアクション、構図を随所でさり気なく披露していて好感が持てる。
赤い戦車

また、本作には場面の「始まり」と「終わり」になるショットが完全に排除されている。つまり途中から始まって途中で次の場面にうつる、まるで黒沢清のように映画が滑らかに進行していく。

更には物語とは全く無関係の人間がショット内でずっこけたり(松葉杖のおっさんのおかしさ!)、会話で帽子の羽が風に揺れる様であったりとか、とにかくそういった瞬間瞬間の運動が画面を揺らしまくってて、とても面白い。富豪の娘をさらうカットでフレームインする前からこけてるトム・スケリット、あれは本当にこけてるんでないだろか。

(評価:★4)

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