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[コメント] 私の中のもうひとりの私(1988/米)

これは素晴らしい。アレンの演出&シナリオと、ニクヴィストのカメラと、ローランズの演技の完全なる結晶。アレンはこの映画で、彼の敬愛するベルイマンと同じ高みに達した。
ころ阿弥

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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現実と思索の垣根と時間軸が上手くとりはらわれた脚本が秀逸。台詞も良い。"I accept your condemnation"の使い方は非常に効果的だった。 ジーナ・ローランズは「巧い」を通り越した「伝説的」な女優だと思う。そのオーラと迫力。この映画はそんな「生きる伝説」の持ち味が見事にひきだされていたと思う。 そして、光のマエストロ、スヴェン・ニクヴィストですよ。巧すぎ。カメラ、撮影、よく分かりませんが、この人のカメラが凄いってのは素人目にも歴然だと思う。ニクヴィストのカメラにだけ注目して見ても良いくらい。 アレンのベルイマニスクな作品の中で、いやそれ以外も含めて、ベストの映画かもしれません。これはDVDを手に入れないと。

(評価:★5)

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