[コメント] 私の中のもうひとりの私(1988/米)
壁を挟んで位置する嘆き声と孤独な私。彼女における心情の縮図だろう、この構図は見事としか言い様が無い。ウディ・アレンの鋭い洞察力に唸ってしまう。ただ、孤独を受け入れたらそれは一つの運命だし、そう容易に殻は破れないはずで…。
成長があったって構わない。成長するほうがいい。ただ、孤独な運命から脱却を図ろうという姿ばかりが目立ってしまう(それも嘆きながら)。「では、それはなぜ?」という観点も良いだろうけど、それを受け入れているようにはあまり思えない。「なぜ?」ばかりを追憶している。そして脱却を追求してしまっている。私個人が思うには、受け入れてからの成長があるはずなのだが。
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