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[コメント] 蒼い衝動(1985/仏=伊)

描かれているのは明るいエロ
セネダ

思春期の、男の子の、ひと夏の願望だな。あまりに都合がいい明るいエロ。 つーかやっぱりこれってすべて一夜の暴走した夢なんじゃないのか?目が覚めたら自分のパンツを汚していただけ、とかね。

屋敷の廊下は卑猥な感じでわくわくしてしまふ。いやらしい。

坊ちゃんの「こんなにいいことなのになぜみんなもっとしないのだろう?」というせりふはかなりアホで笑えた。最後にはまるくおさまってるし、誰も悲しい思いもしていない、怒っていないし、まあ、いいのだろう。

この映画の中で描かれる神父の役割はまるでカウンセラーのようだ。夫婦の性的な問題も相談されるっていうのには驚いた。しかし、性と宗教は切り離せないかもしれない。宗教的な悩みとそうでないものとの線引きは難しい。生殖を伴わないセックスは禁じられていたはずだけど、神父さまのアドバイスはなんだか良心的に聞こえた。それとこの映画が描いている時代の女性はこんなに性に対して奔放なのか?一部の人間だけなのかなあ。戦時下の女性の行動はみなこうなってしまうかしらね(例えば『スカートの裾を広げて』とか)。どうなんだろう?当時の風俗史を見るとおもしろいかもしれない(というかこの映画が当時の風俗を反映しているのか?)。

余談: 一度書きこんでいたものが消えてしまったので(2003年の6月くらいのシステム障害で)、再筆。前に書いたほうが、観た直後だけあってもちっと自分の感想をダイレクトに書けていた気がするのだけど、記憶力低下の激しいわが身にはまったく同じ内容を再現することは困難。ああ残念。

(評価:★4)

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