[コメント] ジキル&ハイド(1996/米)
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中盤までの雰囲気は割りと好きだった。ハイドが姿を現した辺り。初めてハイドとメアリーが一緒に買い物に行って、肉やら血液やら内臓が、ロンドンの石畳の道の上に流れ出る快感(?)というか、妙な満足感。そして、霧に包まれた雰囲気に、前編に溢れる暗いトーン。なんか、好き。こういうの大好き。『フロム・ヘル』でもそうだったけど、なんでロンドンってこんなに猟奇な雰囲気出てるんだ?(偏見?)
メアリーが少しずつジキル&ハイドの両方に惹かれていく様子は別に良かったし(と、言ってもメアリーのジキル&ハイドに対する恋愛感情よりも、ジキル&ハイドのメアリーに対する恋愛感情の方が劇中で目立っていたけど)、別に文句もあまりつける所もない・・・と、思っていたらなんじゃあのクライマックスは。
もう、自分には理解できません。いくらなんでも、人間から人間が・・・『トータル・リコール』じゃないんだから、そこまでするなっつーの。しかも、後半は、グロな雰囲気出さずに展開してたんで、少し退屈。
まぁ、グロがありゃええって問題じゃないんだがな。ちょっと厳しく2点。3点つけてもいいかな。
しかし、マルコビッチって本当に凄いな。やっぱ凄いよ。ジュリア・ロバーツは目立ってないけど・・・。多重人格モノなんだから、もう少し心理描写を丁寧にするか、善と悪のギャップ、そしてその悪が人を襲う理由も描いて欲しいな。これじゃ「悪は善を滅ぼす」って話で終わってる感じがしてしまった。
劇中で、ハイドが殺した人間についてジキルが「いい奴じゃなかった」見たいに言っていたけど、被害者を描いたのはそれまで。うーん、、、なんか中途半端。
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