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[コメント] コンタクト(1997/米)

幼稚なんだけど、一生懸命なので許します。
deighton

トンでもないバカ映画、真面目なだけにかえって笑える。実証主義の不可知論者であるべき科学者が、「神」の存在を信じるのかという一見おもしろそーなテーマを、とんでもなく幼稚に、しかし本人は大真面目で作っている。有名な話だが「一千億の恒星の百万分の一が惑星を持っているとして、その惑星の百万分の一に生物がいるとして、その、さらに百万分の一が知性を持っているとすれば、この銀河系には高度な文明が数えきれないほどあるはずよ」という台詞があるが、一千億を百万で一回割った段階で十万になってしまうんだけど、この主人公の科学者算数もできないのか。また、公の場でも平気で神の存在は信じられませんと発言する徹底した実証主義者であるにもかかわらず、どういう仕組みか解らんという惑星転送装置に乗り込むのはなぜ。最後帰ってきてから、証拠が何も無いので、幻想の可能性もありますと認めさせられるオチも、ガチガチの実証主義者への批判のつもりで、主人公が改心しましたとでもいいたいのか。この映画は、そう言うガチガチの人間が一つ経験をして成長しましたとでもいいたいようなのがバカ。前半の主人公のほうが覇気があってよろしいと思うのは変でしょうか。あれだけの、磁場の異常や、閃光のエネルギーをどう説明するの、誰かもう一回行くとかすることはいくらでもあるだろに。ハードSFのふりしたバカ映画でした。それと、「オリジナリティーって何」からいうと『2001年』『惑星ソラリス』のこれだけ堂々としたパクリも、ひどいもんだ。

(評価:★3)

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