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[コメント] 10ミニッツ・オールダー イデアの森(2002/英=独)

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グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ベルナルド・ベルトルッチ編:川のように変化して流れていく展開は見事だが、初潮のように破水を象徴的表現として用いるのは図式的すぎるような気がする。

マイク・フィギス編:モニターに映る父と母。少年時代の自分。4分割の画面に切り離されながら、収縮していくある男の人生

イジー・メンツェル編:老いたときに見せる表情がもっとも豊かな俳優。ただ、その後やせ衰えていく部分も見せる視線は、厳しくもある。

イシュトヴァン・サボー編:日常から混沌への連続性を強調するなら、部屋の中だけで展開すればよかったのでは。

クレール・ドゥニ編:会話だけで成立しているとは思わない。時折挿入される黒人青年の表情

フォルカー・シュレンドルフ編:まさに虫の視線。人間から見れば虫はふらふら飛んでいるように見えるが、虫からしたら人間がふらふらたゆたって見えるのだという外部化の試み。不穏なパーティー

マイケル・ラドフォード編:エピソードを語ることに終始していて、その間の映像に魅力を感じない。

ジャン・リュック・ゴダール編:10分ぐらいなら見れないことはない。独特の荘重感で、年末なんかに流れてそうな映像

こういうオムニバスって流れのようなものがあって、つまらないのが一つか二つ混じっていると、他のものもそれに引きずられて途端につまらなく映ってしまうこともあるが、全体的にはそこまでひどくもないと思った。(★2.5)

(評価:★2)

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