[コメント] この世の外へ クラブ進駐軍(2004/日)
折角の舞台設定(敗戦後の進駐軍クラブ)と題材(JAZZ)があるのに何も産み出せなかった失敗作。2.7点。
またも構図と編集が「日本映画」になってしまっている。音楽映画、特にJAZZとあってはこれは致命的。
登場人物が誰も魅力的でない。オダギリとその彼女の2人が突き抜ける可能性があったが、役者・演出共に到達せず。萩原は主役はダメだってのに、もう。
敗戦は現在の日本人にとって一番重要な原点である。復員青年兵士達・アプレゲールが進駐軍からJAZZ(=新しい価値観・世界観)を貰うという、このちょっと前には幾つか見かけた物語(フランスにだって『アメリカの贈り物』がある)から、朝鮮戦争を交えてもう一つ先の主題まで踏み込もうとする意図があったのか無かったのか …残念。阪本監督で期待したのに、非常に残念だ。
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