「日本人の密使(暗殺者/処刑人) 要らないだろ、日本の観客目当てだろ」と先ず思ってしまうが、でも西域でお経を運ぶキャラバンが襲われる、その『七人の侍』的なシチュエーションに、加えて傭兵隊長を狙うもう一人の敵、それは東方の異国から来た武人だった、という変わり種の設定は、それはそれで充分魅力的だと思う。それが「要らないだろ！」と思ってしまうのは、結局中井貴一のキャスティングと描き方が完全に失敗しているからだろう。

であり乍ら、今日この映画を観る意味があるとしたら、矢っ張り中井の頑張りを見たい、という事なのが悲しい。そして中井自身はもう本当に頑張ってるんです、乗馬も殺陣も中国語も！ なので尚悲しいという…(号泣)。

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砂漠で水が出たら、敵も戦意喪失で帰るところか一層猛烈に襲ってくると思うんですけど…。