[コメント] 柔らかい殻(1990/英)
不条理というよりは子供の妄想話に近い。構図がいちいち美しい分だけ、絵面で説明しようとしている意図が鼻について、極めて教科書的な印象を受けた。本当の不条理を、見たことも聴いたこともない人間が、頭でのみ考えた欺瞞。この監督は撮ることにもう飽きているだろう。
ペシミスティックなものに憧れるだけのオプティミストが陥りやすい罠。監督自身が不条理を体現していそうで、ご苦労さん。子供の不条理を描いた絵本作家ならば、エドワード・ゴーリーの方が、よっぽど凄いと思うけどね。で、この監督、どの辺がリンチなの?
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