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[コメント] ファイナルドラゴン(1976/台湾=香港)

映画の出来映え云々ではなく、あまりに迷走する脚本に苦笑を通り越して、ラストは爆笑すること請け合い。
takamari

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







相変わらずアクションにキレがないジミー・ウォング、メイクが濃すぎるジャッキー、一応「ドラゴン特攻隊」以前の巨星二人の共演作なんですが、「ドラゴン〜」といい何でこうなっちゃうのかなあ。それでは突っ込みどころいきます。

・達人と言うことでいちいち悠然としているジミーですが、時折あまりにも油断し過ぎ。牢獄で不審者が近寄ってきても、草で鼻をくすぐられなければ目覚めない。そしてそいつが夜いつの間にいなくなったのかにも全然気付いていない。釈放された後に策略に引っかかって、簡単に拉致されてしまう(もっともこれはジミーの作戦だったか!?)。また王宮の密偵があんなに簡単に悪人から金を受け取ってていいのかなあ。

・毒を盛られたというジャッキーの設定も間抜け。「自分では起きあがることさえ出来ない」と言っておきながら、その後すぐにジミーと激闘を繰り広げます。また何で毒を盛っちゃうような奥さんと結婚したのでしょう?クライマックスで「お前の奪命流星は見切った。お前を片付けるのは朝飯前だ」と啖呵を切っときながら、ジミーさんに圧倒されてしまうのも何かなあ…。また「お前の墓場を用意した」と言って、出てきたのはあの棒が立ち並ぶ場所、何でこんな面倒くさいことを?

・鳳が「花明洞は私の案内なしでは行けない」と言っときながら、洞窟の上にはデカデカと「花明洞」と看板が!!(ゲラゲラ)また何で滝の奥の洞窟の中に噴水が!?

・花明夫人を守る四天王、大袈裟に紹介されたにも関わらず、3人まとめて1分くらいでジミーさんの手に掛かり死亡!こいつら何の意味があったんだ?また最後の1人の鬼道士なんて「策略に長けている」見せ場すらない!!

・終盤20分ほどは驚愕のドンデン返しばかりで、悪事の全貌なんてどうでもよくなること必至。って言うかこいつら何でこんなメンド臭いことをするの!?

・そしてクライマックス!改心した鳳とジミーさんが走り寄るスローモーション!!失笑を通り越して爆笑!!

いやいや決して面白くない映画なんですが、オモロイでっせ。

(評価:★3)

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