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[コメント] ラジオ・フライヤー(1992/米)

弟のボビーが実在しており今でも世界中を旅しているファンタジー映画としてお気楽に解釈することもできるが、真相は結構悲惨なものと見るのが本当だろう。
ノビ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ボビー伯父さんは実在しておらず、父親のマイク自身が義父に暴力を振るわれていたのであろう。マイクは精神的自己防衛のため、二重人格のボビーを作り上げ、暴力を振るわれているのは自分ではなく、弟のボビーであると信じ込むことにより義父の暴力を耐えた。

父親が逮捕され暴力の心配がなくなったため、マイクはボビーという二重人格の存在をラジオフライヤーで舞い上がらせることにより消失させたのであろう。すなわちもし絵葉書が実在しているとするならば、絵葉書はマイク自身が書いたということになる。母親がボビーという二重人格の存在に気づいていたのかどうかは不明だ。なにしろマイク自身が語っているので、どこまでが実際に起きたことなのかが不明であり、母親がボビーを心配するくだりは、母親がマイクを心配しただけに過ぎないかもしれない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)不眠狂四郎[*]

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