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[コメント] 博徒列伝(1968/日)

使い切れぬほどのスター達を持て余す。特筆されるべきは実の娘の藤純子にアソコまでのフェロモン芝居をさせる父の俊藤浩滋プロデューサーの異常さか。
sawa:38

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







1.なんだかんだ言っても、ラストで鶴田浩二若山富三郎高倉健の3人が遂に顔を揃える3ショットなんかは映画魂を揺さぶられてしまうのだ。

2.東映のスターシステムの中で次代を担う「若手」に位置づけられていた菅原文太はエキストラに毛が生えた程度の芝居しかさせてもらえなかった。翌年には東映での初の主演作『現代やくざ 与太者の掟』が公開されるというのに・・もったいない!

3.今回も天津敏名和宏河津清三郎のお馴染みの悪役はいつも通りのパターンを踏襲して安心させてくれたし、大木実は例によって頼りない親分でファンを納得させてくれた。そして何よりも任侠映画史上、本当は一番頼りになるんじゃないかと思われる待田京介もまた、例によって一歩退いた定位置で頑張っていた。  そう、皆がいつも通りの期待の役柄で、いつも通りのマンネリの芝居をしてくれた。

偉大なるマンネリは観客が望んだ結果でもあり、制作陣は期待通りの作品を豪華キャストでプレゼントしてくれたのだ。

ただひとつ違ったのは、必要以上にフェロモンを撒き散らす藤純子の扱いだった。そのあまりに違和感を炸裂させる演技指導はいったいどんな事情があったのだろうか?

PS.あっ、さぶちゃんを忘れてた。・・・・・っーか、どうでも良いんだけど・・

(評価:★4)

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