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[コメント] 明日は咲こう花咲こう(1965/日)

ここまで田舎を馬鹿にした作品も珍しい。これはエイリアンとのファーストコンタクトものとして観るべきなんじゃないか?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 徹底的に陽性の吉永小百合を見る以外の何者でもない作品。明るく、馬鹿なほどポジティヴシンキングな彼女が、困難にも負けず、旧習に凝り固まった田舎の人間を圧倒する。本当にそれしか観るところがない。

 その辺はまあ良しとするけど、ここでの田舎の描写は酷すぎる。実際に田舎の出で、そこから逃げることばかりを考えて幼少時代を過ごした身としては、ここまで設定が酷いと笑うに笑えない。これだったらいっそSFにしてファーストコンタクトものにしてしまっても違和感がない。都会の人間にとって田舎の人間はエイリアンに近いらしい。

 物語のいい加減さはともかくとしても、観ていてだんだん腹立ってきた。さすがにちょっとこれは“馬鹿映画”としても笑えないなあ。

 ああ、そうだ。『第9地区』の日常を描いた作品だと思えば良いんだ。

(評価:★1)

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