[コメント] ケイナ(2003/仏=カナダ)
ヨーロッパ初のフルCGアニメーションということで、セピア調の色彩をメインにした映像でオリジナリティを出している。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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村を追われた少女の冒険を描いたフルCGアニメ映画。
ヨーロッパ初のフルCG長編アニメということで、セピア調の色彩を強調した世界観による映像でオリジナリティを出している。
色彩が全体的にセピア色に統一しすぎた感もあるが、元々枯れ果てた植物の惑星という舞台設定なのでそれほど気にはならなかった。人間やクリーチャーのCGの出来も頑張っていて悪くない。
ただ、ストーリーが『風の谷のナウシカ』をかなり意識したような感じで、ストーリー展開、キャラ設定、虫型クリーチャーの造型など全体的に似たような部分が多い。
またエピソード的にもアクシスの住民である主人公ケイナのエピソード、アクシスの頂上に住むオパッツのエピソード、悪の存在であるアクシスの女王セレナイツのエピソードが中盤まで一度として絡むことなく話が進み、ラストでのケイナとセレナイツがどう結びつくかの演出も伏線が弱いため、正直、話が終盤までつかめなかった。
せっかく終盤のオパッツ死により、セレナイツを倒すことに宿命を抱くケイナの勇敢なヒロインぶりかっこよかっただけに、もう少しヒロインのキャラを引き立たせるよう、ストーリーに伏線を張って盛り上げて欲しかった。
CG映像自体は悪くないが、全体的にストーリー展開にメリハリがないため、少々単調な感じになってしまったのが残念。役者の声の演技は問題なし。
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