[コメント] 歴史は夜作られる(1937/米)
ボワイエって若い頃はこんな美青年だったとは。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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当時のアメリカ人金持ちのステータスは船で欧州旅行に出かける事だったという。これは金の問題だけでなく、自分がいなくてもちゃんと金は儲かっていて、それだけの余裕がある。という事を示すパフォーマンス的な意味合いも強かったらしい。それをふまえて大戦前のハリウッド映画には結構な数の船を舞台とした恋物語が多々作られているのだが、その中でも代表的な作品と言われているのが本作。少なくとも表題だけでも大きなインパクトあり。現代でも歴史を揶揄する時などよくこの言葉が使われるし。
確かに男女三角関係のみならず、サスペンスあり、アクションあり、ちょっとしたどんでん返しもありと、この時代にしてはなかなか凝った作りとなっている。
ただ、だとしてもやや牧歌的すぎる感じだし、話もかなりのご都合主義。それが悪い訳じゃないけど、かなり時代というフィルターを通さないと、物語の無理さ加減がちょっと気になってしまう。
それでもそれを超えるのがキャラクタ描写だろう。ボワイエは戦後のオジサン役ばかり見慣れていたので、こんな美青年な人だとは思わなかった。対する嫉妬深い夫役を演じたクライヴの狂気ぶりが見事!流石フランケンシュタイン!(?)。ただ、この男優二人に挟まれたアーサーは令嬢役にはちょっとじゃじゃ馬過ぎたかな?それがミスキャストっぽかったので、点数を落とさせていただいたが。
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