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[コメント] コーンウォールの森へ(1998/英)

真摯な視点で主人公の少年を捉えたヒューマンストーリー。英国の自然豊かな美しいロケーションにも感動。さらにサスペンスフルな展開も飽きさせずに見せてくれる。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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全く期待しないで観たのでグイグイ惹き付けられた。どことなく『小公子』とか『小公女』に共通の設定も胸に滲みる。ベールはハンディを背負った主人公を無理を見せずに好演。特殊な環境下で継父に追われ、さらに自然との対話で最後にはひと周りもふた周りも成長した姿も表現するという難役をサラリとこなしている。森で生活する木訥な男を演じるハートのさりげない助演ぶりがさらに作品に味わいを与えている。継父を演じるベンガリも迫力ある熱演を披露し後半を大いに盛り上げる。血染めのタオルやカーアクションも効いている。冷静になると不条理な部分も多少あったりするのだが構成がスマートでバランスが良く、きちっきちっと各所で伝えたい部分を見せてくれるので気にならずにラストまで見られてしまう。コーンウォールの森が非常に北海道に似ていてノスタルジックな気分になってしまった。時間が経って、もう一度観たくなる作品。

(評価:★4)

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