[コメント] 13日の金曜日 ジェイソンの命日(1993/米)
シリーズ最終作で新しい可能性を明示したってのは大変皮肉な話だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作『13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ』(1989)で終わるかと思われた本シリーズだったが、シリーズを終わらせるべく、4年ぶりに投入された作品。
今までのシリーズの集大成を銘打っているだけに、オマージュを加え、ジェイソンの設定に切り込んだものに仕上がっているが、最大の特徴は、今までの定番の演出を全く使ってないこと…まあ、“定番”と言っても、クリスタル・レイクに集う若者を意味もなく襲うと言うだけのことだが…
今回の特徴としては、主人公およびジェイソンの目的がはっきりと明確化していること。それが“らしくなさ”となっているのだが、物語としては決して悪くない。肉体を求めてさまよう魂ってのは日本の怪談話にも通じる設定だし、派手な演出がさほど嫌味に見えないのもポイント高い。それに最後、あっと思わせる演出が心憎い。
ジェイソンを地獄から迎えに来た奴とは…少なくとも、このラストシーだけでも観る価値あるってもんだ。実質的に物語がそのまま『フレディVSジェイソン』(2003)につながっていくのも良い(尤もこれは本作ではなく『フレディVSジェイソン』の演出が良いって事なんだろうけど)。
何これでジェイソンに新しい魅力が付け加えられた訳だ。
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