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[コメント] フットライト・パレード(1933/米)

後半のミュージカルの寸劇シーンとヒロインのナン役ジョーン・ブロンデルの演技は素晴らしかった。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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トーキー時代を乗り越える為に新しい舞台形式を考えた男のドラマ。

舞台版『雨に唄えば』という印象。

前半から色々なコメディの要素を加えて楽しませようとしているが難点が多い。

10人近くいる主要人物のほとんどが特に名前もわからずに話が展開していくので顔と名前がなかなか一致せず主人公以外は誰が誰なのかはっきりわからない。しかも、のっけから最初はただ主人公がアイデアを閃くまでを展開していたのに、途中からいきなりトラブル続出の稽古場を舞台に、話が進んでいく上に、話としてまとまっておらず、ストーリーがゴチャゴチャ。

また主役とヒロイン以外は特にキャラ設定もされておらず、特にヒロインのナンとヴィヴィアンの過去になにがあったのか、ヴィヴィアンが昔なにをやらかしたのかもはっきりせず、彼女自身がどこかに情報を売ったりしたわけでもなく、裏切って悪い事をやらかしたわけでもないのに、ヴィヴィアンを悪女キャラに設定したのかの意図も不明。

前半だけ見るとかなり退屈だが、後半のミュージカルシーンには見所がある。特に終盤の水中レヴューは必見。

しかしラストで契約会社の社長があまり舞台を気に入っている風に見られなかったのでもう少し演じる役者にも良い演技をして欲しかった。

ヒロイン、ナン役のジョーン・ブロンデルはなかなか存在感があって素晴らしい。正直、主役のジェームズ・キャグニーより彼女の方がこの映画では目立っていた。

(評価:★4)

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