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[コメント] ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇(1988/日)

1時間過ぎまでは★4のハイペース。にも関わらずラスト20分でストーリーが那須真知子に委ねられた途端、信じられないことになった。あれは脚本ではなくただの妄想だ。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 物語の大半を占める立花商業との抗争(正確には抗争をするかしないかというせめぎ合い)は大変によくできたお話になっており、誰が敵で誰が味方か判らない焦燥感がとても面白いです。特に見所は初登場的場浩司の演じるジュン。これが正にイメージ通りのハマり役で、今までの塩っぱいジュンと違って迫力もあるもんだから、ボタンを奪ってくるシーンなんか結構たまらんゾクゾクが味わえます。もう一人、二中のリョウ役の子もかなりハマり役で、この二人で前半のキモを担ってくれています。要は原作のここのパートが大変面白く、それをイメージ通りに再現できる役者が揃ったので面白かったってことでしょうね。まぁそれはそれでもちろん大事なことですし、それなりの腕がないとできないことだとは思います。

 ただそこからクライマックスに向け、ストーリーが原作を離れたオリジナルになった途端にあの体たらくじゃいただけません。仮にも「完結編」のクライマックスの乱闘シーンですよ。そこで何で場所がアイススケートリンクなのか。ヒロシの登場がパラシュートなのか。場所を移したら変なロボットが置いてあるのか。更に変な近未来セットまで出てくるのか。どれもこれも普通に意味がわからない。まさかそんなことはないとは思いますが、これが盛り上がりだと思って脚本書いているのなら引退した方がいい。何か最後の最後に「やっちゃった」感全開のクライマックスとなりました。

 大体ラストで過去の登場人物全員集合って、何で城東のテルが出てこないんだよ。敏光役の子はミノル演じちゃってるから仕方ないとしてもだな、テルがいないのは納得いかん。せっかくの完結編なんだから、もう一回撮り直してください。脚本家も変えて。

(評価:★2)

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