[コメント] みかへりの塔(1941/日)
「どっか行っちゃおうか」と山の池辺りを放浪していると塔の鐘の音が聞こえて施設へ帰ってきてしまう善ちゃんと信ちゃん。夢遊病みたいな子供の頃の記憶を甦らせてくれる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
善ちゃん(横山準)も多美ちゃん(野村有為子)もとても自然で上手い。クライマックスの水路開通、よく見ると二人が水路のなかでで取っ組み合いをしており、笑える。なんで卒業できたのだろう。この二人が、授業を抜け出して裏山やら木の上で昼寝する件もいい。啄木の「教室の窓より遁げて ただ一人 かの城址に寝に行きしかな」が思い出された。更生施設の物語であり、笠智衆や三宅邦子の真面目な取り組みも語られるのだが、それよりも子供たちの自然な奔放さがとても印象に残る。入所させるほどではないと思うのだけれど。
「盗癖を第一に、浮浪癖、浪費癖、虚言癖、放火癖、乱暴者に怠け者」なる施設入所者の説明は、昔読んだ戦前の心理学の本が思い出された。当時の学術的な基本タームはそんなものだったのだ。
(評価:)
投票
| このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。